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バンベルク[Bamberg]はバイエルン州[Bayern]にある小さな街ですが、旧市街全体が世界遺産に登録されているとても素敵な街です。 この可愛らしい街に、語学学校に通いながら5週間滞在しました。 以前旅行で2度訪れたことがあったのですが、その時にぜひ住んでみたいと思い、今回の滞在を決めました。
バンベルクの顔ともいえる旧市庁舎[Altes Rathaus]はレグニッツ川[Regnitz]の中州にあります。 昔はこの市庁舎を境に司教達が住む地区と市民達が住む地区が分けられていたそうです。 市庁舎の建物を突き抜けているオーベレ橋[Obere Brücke]とすぐ横にあるウンタレ橋[Untere Brücke]はいつも大勢の観光客や地元の人々が行きかっています。 旧市庁舎の壁には壁画が描かれていたり、豪華な装飾のバルコニーがあったり、一見の価値ありです。
レグニッツ川沿いには小ヴェネツィア地区[Klein-Venedig]と呼ばれるかつての漁師たちの家々が並んだ地区があります。 どの家にも花が飾られ、カラフルで、可愛らしい風景です。 昔船着き場だった場所には古いクレーンが残されていて、漁業が盛んだったことがわかります。
レグニッツ川の中州にはガイヤースヴェルト城[Schloß Gayerswörth]があり、街のインフォメーションもその建物内にあります。 城の中庭には塔があって、インフォメーションで鍵を借りて塔に上ることができます。 塔の一番上まで上ると小さなスペースがあり、窓からは旧市庁舎やレグニッツ川、周りの家々が見えて、眺めは最高でした。
旧市庁舎と並んで有名なのが大聖堂[Bamberger Dom]です。 4本の塔がある大きな大聖堂は丘の上にあり、前の広場はいつも観光客でいっぱいです。 中に入ると少し薄暗いのですが、静かで厳かな雰囲気が漂っていました。 装飾品の中ではバンベルクの騎士[Bamberger Reiter]と呼ばれる彫像がとても有名です。 13世紀ごろの作品と言われていて、大聖堂を訪れる人々は必ずこの像を見学します。 また、この大聖堂の建立者である皇帝ハインリッヒと彼の妻の大理石の墓があります。 彫刻家リーメンシュナイダーの作品である墓は、側面に皇帝の伝説の場面が彫られています。
大聖堂のすぐ近くには旧宮殿[Alte Hofhaltung]と新宮殿[Neue Residenz]があります。 司教はもともと旧宮殿住んでいましたが、新宮殿ができてからはそちらに住むようになりました。 旧宮殿は現在歴史博物館になっており、バンベルク周辺の歴史的な展示を見ることができます。 新宮殿内はガイドツアーで巡ることができます。 残念ながら日本語のツアーはありませんでしたが、ほんの少し日本語で説明が書かれているところがありました。 新宮殿の敷地内にはバラ園[Rosengarten]があり、ここからバンベルクの街が一望できます。 バラの咲いている時期は一面のバラの花が咲き誇り、素敵な空間です。
ミヒャエルスベルク[Michaelsberg]という丘の上には聖ミヒャエル教会[St. Michael]があります。 中は天井が高いのですが、よく見てみるといろいろな植物の絵が描かれています。 教会の敷地内にはカフェやレストラン、フランケンビール醸造博物館[Fränkisches Brauereimuseum]があります。 教会の裏庭からはバンベルクの街が見えます。 その裏庭から続く林のようなところには果物の木が植えられていて、私が訪れた時にはプラムのような果実ができていて、友達と一緒に食べました。
いつも賑やかなグリューナー市場[Grüner Markt]に面して聖マルティン教会[Martinskirche]が建っています。 中は光が射し込み、白い壁でいっそう明るい感じがしました。 グリューナー市場では地元でとれた新鮮な野菜や果物を買うことができました。
バンベルクには本当にたくさんの教会がありました。 滞在していた場所から学校へ向かうまでにもエアローザー教会[Erlöserkirche]という大きい教会がありました。 朝どこからか教会の鐘が聞こえ、目が覚めることもありました。 新市街からレグニッツ川を渡るとさらに多くの教会を見ることができました。 聖ヤコブ教会[St. Jakob]も大聖堂から聖ミヒャエル教会に行く途中にある教会です。 大きいものも小さいものもそれぞれの教会に特徴があって、たくさんの写真を撮りました。
新市庁舎の隣のマクシミリアン広場[Maximiliansplatz]には大きな噴水がありました。 この広場では様々なイベントが行われ、私の滞在中だけでもジャズフェスティバルなどが開催され、大きなステージが作られていました。 また、グリューナー市場にもガーベルマン[Gabelmann]という泉があって、人々の待ち合わせ場所になっていました。 周りにはカフェやレストラン、いろいろなお店が並んでいて、ここを歩いていると友達に出くわしたりすることもありました。
ドイツの街はどこでもそうですが、どの通りでも魅力的な光景が待っています。 角を曲がればまた新たな発見があるかもしれませんし、新しい出会いがあるかもしれません。 バンベルクではビルのような建物はなく、街もそれほど大きくないので、どこかミニチュアの街を歩いているような感覚がありました。 街の中心を川が流れていて中州があるため、橋もたくさんあります。 川沿いにはサイクリングコースや遊歩道があり、人々の生活には欠かせないのかもしれません。
バンベルクはブローゼ バスケッツ[Brose Baskets]というプロバスケットボールチームの本拠地でもあります。 熱狂的なファンが多く、フリークシティ[Freak-City]と呼ばれています。 旧市街からも近いところにボーラーズワールド[Ballerz World]というファンショップがあって、いろいろなグッズやシューズなどを購入することができます。
大聖堂から南西2kmぐらいの丘の上にアルテンベルク[Altenburg]という古城があります。 友達と森の中の道を歩き、古城が見え、橋を渡って敷地内に入りました。 中庭では結婚式のパーティーが行われていました。 小さなカフェがあり、そこで少し休憩しました。 お城には塔があったりして中世に迷い込んだ感じがしました。 バンベルクの街並みが見えて、いい眺めでした。
バンベルクではトレフプンクト[Treffpunkt]という語学学校に通いました。 ケッテン橋[Ketttenbrücke]のたもとにある語学学校で、ベルリンのGLSに比べるととても小さな学校でしたが、先生方も他の従業員の方々も本当に親切で、家族のような感じでした。 授業の後も、みんなでお昼ご飯を食べる日があったり、スポーツをしたり、観光名所を案内してくれたりしました。 毎週木曜日にはスタムティッシュ[Stammtisch]といって、夜集まっていろいろなお店に飲みに行くイベントがありました。 また、金曜日の授業後にはその週で終了する人々が修了証をもらいました。 その時もみんなが集まって記念撮影をしたり、お別れを言ったりしました。