Basketball, Europe and Cafe  

この日は前からぜひ訪れたいと思っていたパルテノン神殿[Parthenon]を見に行きました。
まず地下鉄でアクロポリ駅に向かいました。
ここからアクロポリス遺跡[Acropolis]の入口へ歩いて向かい、丘を登り始めました。
この日も日差しが強く、登るにつれて汗が流れてきました。
チケットを買って人の流れに沿って歩いて行くと、大きな門のようなものが見えてきて、ちょっと滑りやすい足元に気をつけながら階段を上りました。
階段の上に行くと丘の上に出て、パルテノン神殿が見えました。
修復工事は行われていましたが、目の前に本物の神殿があり、とても興奮しました。
神殿の逆側にはエレクティオン[Erechtheion]があり、女性の形をした柱がはっきりと見えました。
丘からはアテネの街を見渡すことができて、風が気持ち良かったです。
丘を下りてくるとディオニソス劇場[Theatre of Dionysos]を見ることができました。
古代都市には劇場がいくつもあったそうです。
こちらは現在は遺跡として見学できるだけですが、アテネには古代から修復しながらずっと使われている劇場もあり、現在も夏の間に演劇、オペラなどが上演されるそうです。
ここで日本人のご夫婦に声をかけられました。
海外で日本人の方に声をかけられることはあまりなかったので、びっくりしました。

アクロポリスからプラカ地区へ歩いていき、休憩しようと思ってカフェに入りました。
ギリシャのカフェの外の席では上からミストが降ってきていて、細かい霧のようになって風で飛ばされて、暑い夏でも快適に過ごせるようになっています。
この時はアイスカフェオレとチーズケーキを注文したのですが、どちらも美味しくてゆっくりできました。

カフェで休憩した後、街の中を歩いていると突然古い壁が現れました。
これはアドリアヌスの図書館[Library of Andrianou]という遺跡で、図書館の建物の一部だった壁が残されているものです。
アテネでは街の新しい建物の隣に古代の遺跡があったり、遺跡のが連続してあったりと、古代の遺跡が普段の生活の中に溶け込んでいるのがわかります。

プラカ地区を散歩した後、東の方に歩いてパナティナイコスタジアム[Panathinaikostadium]へ向かいました。
こちらは古代オリンピックの時に建てられ、第1回近代オリンピックが開催された場所です。
2004年のアテネオリンピックの時にはマラソンのゴールにもなりました。
競技場の中には入れなかったのですが、門の外から見ることはできました。
間近で見るとすごく広くて、走ってみたくなりました。

この日の試合は勝てばオリンピック出場という試合でした。
会場について席に座っていると、近くに見たことのある女の子2人がいました。
なんと、ギリシャ初日にアリーナの場所を教えてくれた2人だったのです。
彼女たちはスロベニア人で、スロベニアは前日に負けてしまったけど見に来たということでした。
いろいろ話をして、また友達ができました。
しかし、ドイツの試合が終わり一旦席を離れたときに私の席に知らない人が座っていました。
その人に私の席だと言うと、あなたの席は向こうだと言われてしまいました。
スロベニアの女の子たちも自分たちの席から少し離れたところにいて、それまで座っていた席には知らない人が座っていて困っていました。
近くのスタッフに状況を訴えると、自分で何とかしろというようなことを言われたので、何とかしてくれと言い返していると、もう一人の女の子のスタッフが来てくれて、話を聞いてくれました。
そして違うスタッフを連れてきて、この人が解決してくれるからと言ってくれました。
そのスタッフが私の席の人に席が違うから移動するようにと言ってくれて、スロベニアの女の子たちも自分の席に戻ることができました。
3人でよかったねーと言って無事観戦することができました。
ドイツはクロアチアに負けてしまいましたが、ギリシャはプエルトリコに勝ちオリンピック出場を決めました。
地元だけあってすごい盛り上がりでした。